株式会社やまやま 猪原有紀子

株式会社やまやまは、社会課題を解決しながら子どもにとっていい社会をつくります。

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ソーシャルビジネスを誰もが始める時代をつくる!

株式会社やまやま 代表取締役の猪原有紀子です。

私は2019年から起業して「子どもにとっていい社会をつくる」という山に登ってきました。

その過程で、農家のフードロス問題、障害者雇用問題、耕作放棄地問題、地方の過疎化など複数の社会課題を解決する事業を立ち上げてきました。

個人起業家がソーシャルビジネスを立ち上げる時代になる!

コロナ後にSNS起業が増え、オンラインで自分の得意を武器に起業する個人起業家が増えました。

私は、これからの時代はこの個人起業家達が、ソーシャルビジネスを立ち上げ、個人レベルで社会課題を解決していく時代がやってくると思っています。

いや、そんな時代を必ずつくって、子ども達により良い社会をバトンタッチしたいと思っています。

ソーシャルビジネスとそれ以外のビジネスの違いは?

ソーシャルビジネスとそれ以外のビジネスの違いは、バリューチェーンの中に効率的でない人や場所がはいっているかどうかです。例えば、障害者の皆さんやシングルマザー、発達障害グレーゾーンの皆さん、地方などです。それはまさに社会課題として未解決のまま残されています。

私が起業家の皆さんに提案したいことは1つ。

ビジネスはビジネス、寄付は寄付と分けるのではなく、ビジネスの中に社会課題を組み込みませんか?ソーシャルビジネスを立ち上げて持続可能な社会課題の解決をしてみませんか?

ビジネスで上がった利益を寄付することは素晴らしいことだと思いますが、残念ながら根本的な社会課題の解決にはなりません。

効率化された資本主義社会の中で、置いてけぼりにされている人たちに仕事をして頂いたり、効率的でない場所で事業を興すわけなので効率的に儲かりにくいのがソーシャルビジネスです。しかしそれを事業として成り立たせる知恵と心意気に多くの応援が集まるのも事実です。

無添加こどもグミぃ〜。の場合

例えば、私が2020年から発売している「無添加こどもグミぃ〜。」は小規模農家から廃棄フルーツや規格外フルーツを買い取っています。現在22軒の農家さんにご協力を頂いています。大規模農家から一括で大量仕入れをすることができたら、コミュニケーションコストも減り、輸送費も減ります。また、廃棄フルーツでなければ機械で皮を剥いたり、カットしたりすることができます。すぐに痛み、形などもいびつな規格外フルーツは人の手を介した丁寧な加工が必要となり、加工費は正規品のフルーツよりも高くなるのが実情です。

また、加工、袋詰め、発送までを5カ所の障害者福祉施設で行っていますが、効率的に1カ所で大量生産ができる工場に発注する方が、5倍余計にかかるコミュニケーションコストが減り、効率的です。また、障害者福祉施設にお支払いしている加工賃は通常1つ1円にも満たないこともある中で「無添加こどもグミぃ〜。」の加工費、袋詰め費用、発送費用は平均単価の2〜4倍の価格をお支払いしています。

支援される立場から対等な立場に!

通常のビジネスは、利益を出すためにコストを落とさないといけません。つまり徹底した効率化が、資本主義の本質です。ソーシャルビジネスはあえて、その非効率な人を巻き込み仕事をして頂くのです。

こうすると何がいいと思いますか?

支援される立場ではなく、対等の立場になります。

私は、「無添加こどもグミぃ〜。」の業務委託をしてくださっている障害者の皆さんを支援しているという感覚は皆無です。だって、障害者のみなさんが今月からお仕事ができませんとなると、ものすっごく困るからです!!!!

毎月サブスクで定期会員様に届けている商品が届けられなくなりますし、お客様にご迷惑がかかるからです。

そのため、各福祉施設の皆さんと私は対等の関係です。支援している立場と支援されている立場ではもはやありません。

これが、ソーシャルビジネスの凄いところだと思います。

特別な経験がなくても社会起業家に誰でもなれる!

ソーシャルビジネスをつくる人を社会起業家と呼びます。

社会起業家と聞いてどんな人を思い浮かべますか?

崇高な考え方をする人で、発展途上国に行ったことがあるような特別な経験をした人のことを思い浮かべた方も多いのではないでしょうか?それは間違いですし、誤解です。誰でもソーシャルビジネスはできます。その証拠に、無名の主婦だった私がつくった「無添加おやつ事業」はお母さんの育児ストレスを解決するだけでなく、農家のフードロスや、障害者雇用に貢献しています。

サブスクモデルで1g50円という高価なおやつにも関わらず広告費ゼロで定期会員を増やし続けています。

特別な経験をした人でなくても、社会課題をビジネスの力で解決することができると私は断言できます。

ただ、ソーシャルビジネスは他のビジネスと異なり、力の入れどころや方法が少し違います。

これからも様々な角度から、誰でも社会課題を解決するソーシャルビジネスをつくる方法をお伝えしていきます!