株式会社やまやま 猪原有紀子

株式会社やまやまは、社会課題を解決しながら子どもにとっていい社会をつくります。

くつろぎたいのも山々。

農家よ安売りはするな!!「安くないと買ってもらえない」は大間違い!

子連れでも疲れない観光農園カフェ「くつろぎたいのも山々。」のいのはらです!

突然ですがみなさん!

安くしなければ、お客さんには買ってもらえない・・・
って思っていませんか?

実は、消費者の思考や消費者感覚をビジネスに持ち込むのは絶対にダメなんです!

「安くしないと買ってもらえない」というのは大間違い
というお話です。

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動画で見たい方はこちらからどうぞ!

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先日、農業委員会のおじいちゃんたちとお話しした時、こんなことを言われました。

「安くしないと物は売れないよ 」
「地元のイチゴ狩りと比べてくま子の観光農園は入場料が高い!それじゃあ人は来ないよ」

安くしないとお客さんが来ない、商品は買ってもらえない、
そんな考え方が農業をここまで衰退させてしまったんだな・・・
と思いました(辛辣)w

実は、「安くないと買ってもらえない」は大間違いなんです!

ライバルより安く売らない!必要なのは付加価値!!

 

想像してみてください!

みなさんは今、桃農家だとします。

この辺りだと「荒川の桃」という人気のブランド桃があるので、そこがライバルです。

そのライバルの桃農家さんが2キロ3000円で桃を販売しているとしましょう。

あなたは2キロいくらで売りますか?

有名なライバル農家が3000円なら、うちは2キロ2500円、しかも送料無料にしちゃおうかな?

という風に、ライバルより安く売ろう!と考えてしまいませんか?

・・・・・・実は、それがダメなんですよ~~!

例えばくま子の農家で、ライバル農家さんより高い3500円で販売したとして

・荒川の桃より500円高いけどそれでもいいよ!

・ちょっと高いけどくま子さんから桃を買いたい!

こういう風に、
どうやったら多少高くてもお客さんに「 買いたい!」と言ってもらえるか?
どうやったら高くてもお客さんは買ってくれるのか?

これを考えるのがビジネスなんです!

お客さんに買ってもらえるような工夫を考えるのがビジネスなんです!!

決して、「安く売ること」がビジネスではないんです。

それでは、他よりも高いけど選んでもらうために・・・皆さんは何をしますか?

例えば、私なら

・ネットで買えるようにする

直売所だけでなくネットで販売すれば、現地に来れない人にも自分の商品を買ってもらえますよね。

・桃と一緒に、無料でメッセージを届けられるような企画をうつ

桃なら贈答プレゼントといった需要もあるので、コロナで会いたいけど会えない人にメッセージを伝えられるサービスがあれば喜んでもらえそうです。

・しっかりと情報を発信する!

そもそも、ブランド桃の農家さんでも、情報をしっかり発信している農家さんってほどんどいないんです。
ネットで検索して出てくる情報量は少ないし、農家さんがやっているInstagramと連携してないし、そもそもInstagramをやってる農家さんもほとんどいない!

TwitterでもInstagramでも良いから、「今年もちゃんと花が咲きました」といったPRをすべきです。

・売れている演出を仕掛ける

ブランド桃でも無名の桃でも、実際に食べてみないと美味しいかどうかってわかりませんよね。

じゃあお客さんは購入するときに何を見ているのでしょうか?
お客さんは、その商品が売れているか売れていないかを見ているんです!

他の商品より売れている商品を買いたい!とお客さんは思うんです。

そのためには、「うちの商品は売れている商品だよ」とアピールするための演出が必要です。

例えば、

ネットショップを開設したらカートの個数を自分で下げていっちゃうとか、
早割価格で販売してみるとか。

早割価格と言っても、単に安くするのではなくて、かわりに口コミを絶対頂くなどの工夫をするんです。

こういう風に、うちの桃はよく売れているんです!という演出も、高く売るための秘策です。


「安くしてお客さんに買ってもらう」のではなく、「高くても買ってもらえるような工夫を考える」のがビジネスなんです!

どうして安売りはダメなのか?安売りにはデメリットがある!!

農業女子くま子

ここまで安売りはしないで!というお話をしてきましたが、どうして安くするとダメなのでしょうか
それは、単に売り上げの問題ではなく、実は商品を安くすることのデメリットがあるんです

安くすれば安くするほど客層が悪くなる・・・

客層が悪くなるとクレームが増える・・・

クレームが増えると、クレーム対応にものすごくコストがかかる!!

つまり、安売りは実はリスクが高い

農家さんは個人事業主が多いですよね。

個人でビジネスをしている人は特に、安売りをしちゃいけないんです。
個人だと、クレーム対応に自分の時間が割かれてしまうので・・・

お客さんが「高くても買いたい」と思えるサービス、商品を作る!!
それが大事なんです。

たとえば農協や直売所に商品を持っていく人なら、
何も考えずに商品を持っていくだけじゃなくて、
ポップを付けたりネット通販サイトのQRコードを表記したり
直売所からサイトへの導線を作っておくといったちょっとしたひと工夫が大事。

直売所に来れない全国の人にも自分の商品を届けていく!
これが、農家が生き残っていくために絶対に必要なことだと思います。

安売りしても良い場合だってある!!

ここまで絶対安売りしないで!とお話ししてきましたが・・・
実はひとつだけ安くしても良い場合があります。

それは、テストマーケティングです!

最初に売るテストマーケティングの商品の場合は、安くしても良いんです。

実際に桃を食べてくれたお客さんの顔写真やコメント・口コミなど、
商品ページを作るための素材、販促に使えるような素材がゲットできるからです!

ただし安くしても良いのはテストマーケティングの場合のみ。
本商品は絶対に安売りしちゃいけません!

農家よ安売りはするな!!「安くないと買ってもらえない」は大間違い!

ビジネスに消費者感覚は持ち込まない!!
お客さんが「高くてもあなたから買いたい」と思える工夫をするのがビジネスです!

というお話でした~~。

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